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奥の細道 芭蕉が寄りたかった 笠島、緒絶の橋、姉歯の松 [ぼくのほそ道]

0504g-kasa-map.jpg
 奥の細道、芭蕉は道を間違った説

芭蕉が見たかったけど見られなかった場所が宮城県内で3つあります。

その一つが実方の墓がある「笠島」

奥の細道の記述に従えば、白石を立ち岩沼に向かう途中、笠島は何処かと農夫に尋ねたら
右手の山の際に有りますとのことだった。雨は降っているし、道はぬかるんでいたので
止めて岩沼に向かったと書いてあります。




ここで問題になるのは、
「笠島」は岩沼より仙台に近い名取市に有ること。
笠島は、岩沼(= 武隈の松)の後に出てくるはず。

実は、白石から東側・角田市に向かう途中同じ「笠島」と言う土地があること。
したがって、白石から道を間違って東に入り角田市方面に向かった後、岩沼入りしたのでは
無いかと言う「道を間違った」説です。

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さて、話を本来の笠島に戻します。

 藤中将実方(960-998)は、平安時代の歌人。
自分の詠んだ歌を藤原行成に馬鹿にされたため、冠を取って庭に投げ捨てます。
これを一条天皇に咎められ、「歌枕、見てまいれ」と多賀城に左遷されてしまいます。

 当の本人は、嬉々として管内視察として歌枕の地を巡り歩いていました。
ある日のこと、道祖神の前を下馬しないで通ったため、神様の祟りで落馬してしまい
それが元で、亡くなってしまいます。
 その後、雀に変身して京都に帰ったということですが・・・

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 宮城県名取市の郊外の、農家の脇道沿いに実方の墓はあります。
 
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 奥に進むと、土が盛ってあり実方の墓と言い伝えられています。

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 西行がこの地を訪ね
「朽ちもせぬその名ばかりをとどめ置きて枯野のススキかたみにぞ見る」
と詠んだ。
 
芭蕉は
「笠島はいづこ五月のぬかり道」
と詠んだ。

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それでは、その他に見たかったけど見られなかったのは
松島から港町・石巻へと「道を間違って」平泉に向かったため、奥州街道沿いの
①大崎市・古川の緒絶の橋
②栗原市・金成の姉歯の松
です。

①大崎市・古川の緒絶の橋
0504L緒絶橋137.jpg

緒絶川は、平安時代に嵯峨天皇に寵愛された『おだえ姫』が都を追われ、会えずに過ごす毎日を悲観しこの川に身を投じたという悲恋伝説が残っています。
 平安時代には緒絶橋の名は悲恋の歌枕となりました。緒絶橋の袂には左京太夫道雅の歌碑と、芭蕉の句碑が建っています。


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 ※元、この川は江合川の本流が流れていましたが東側に進路を変え川筋が残りました。『玉の緒(=いのち)』が絶えた川、緒絶川と呼ばれ架けられた橋が緒絶橋と呼ばれ平安の時代から歌枕として(悲しい恋の)使われるようになったそうです。ちなみに、地名・古川は古い川の上に出来た町並みから来ているとのことです。


②栗原市・金成の姉歯の松
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  伝えによれば、用明天皇の御代に全国から「女官」を選んだ時、陸奥国の代表となったのは奥州気仙郡高田の豪農の才媛の誉れ高い娘『朝日姫』だった。

 郷土の栄光と名誉を担って、船の旅に出た朝日姫であったが、途中大嵐となり、船を降りて陸路を進めねば
ならなかった。しかし、姉歯の里にたどり着いたところで重い病気になり息を引き取ってしまう。最後まで都に思
いを馳せながら逝った哀れな朝日姫を姉歯の人たちは丁寧に葬ったという。

 その後、朝日姫の妹である夕日姫が代わりに都へ向かうことなり、旅路の途中で姉歯の地に立ち寄った。
悲運な姉の事を思うとなかなか立ち去る事が出来なかったが、墓に松の木を植えて墓印とした。薄命の姉を思
い夕日姫が植えたこの松が、姉歯の松なのである。

 この姉妹の話が、歌枕として詠まれる様になった。

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  伊勢物語で在原業平により『栗原のあねはの松の人ならば、都のつとにいざと言わましを』(※)と歌われ、
平安朝物語文学では、みちのくの歌枕とされるなど、古来よりその名が知られていたのが「姉歯の松」です。

 義経記にも「あねはの松の名木を御覧じては松山道を越え、秀衡が方へは近く候理にまげて此のみちに掛か
らせ給うべし」と記され、義経もまたこの松を褒め称えていたことがわかっている。

※ あまりに器量の悪い女に惚れられてしまった在原業平がこの歌を使い縁ギリしようとしたが、理解してもらえずむしろ『愛しているよ!』
と誤解されたと言うエピソードがあるそうです。
歌の意味: 姉歯の松が人ならば、都に連れて行きたいものよ(=それは、出来ない。松を女にかけ、貴方は連れて行けないとしたもの)
 

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